![]() 第1話 スタビライザ−って何? まず最初に簡単に自己紹介させていただきますと
私はHYPER CUBEサポートメンバーのエバ村上と申します。
主にH/CUBEのハード面のサポート及び各種雑用を担当しております。
本業は、エバ電子楽器サ−ビスという自身の会社で国内外の電子楽器、電気楽器、
音響機器の修理、製作等を行っています。
H/CUBEとはおつき合いが2004年ころからで、バンドのとんでもない明るさに
惹かれいろいろなお手伝いをさせていただいております。
それで私どもで製作しておりますサウンドスタビラーザーについての説明を
HYPER CUBEよりして欲しいという要望が、ありましたので今後このホ−ムページを
お借りして電気楽器の音の話、電気の話やギターやベースなどの話、音響のハード、ソ
フトなど皆さまの役に立つ話をこれから、お話しさせて頂こうと思っておりますので、 どうぞ宜しくお願いいたします。
初回である今回はスタビライザーを含む私たちの音に対する考え方とその他音に関係
したお話しをさせていただきます。 ギターやベース等の電気楽器が多く製造され出したのは大ざっぱですが1950年台頃
からになります。 当時は電子部品としては真空管が主流でゲルマニュウムトランジスタも各方面に使用さ
れ始めた頃ですが真空管に比べいろいろな意味で実用的に弱かったため 主に真空管アンプを対象にして楽器の電気部分は設計されていました。
それから約半世紀が過ぎ世の中は当時と比べると考えられない程技術が発達いたしま
した。楽器の世界でも同様です。 現在において音楽業界で使用されている楽器、ギター、ベースに限っては一部プリアン
プを搭載したものもありますが主流は昔ながらのパッシブタイプつまりピックアップの出 力をそのままジャックより出力として取り出している型式です。 皆さまのあこがれの楽器も殆どがそのような型式になっております。
やはり演奏する音楽にもよりますが使いやすい、音が良いとかあこがれの人が使ってい
る等さまざまだと思います。 このような状況のなか私どもの考え方として半世紀前に現在のような小さな電子部品が
市場にあればフェンダー創設者のレオフェンダー氏やレスポール氏などは電子部品を組 み込んだギターやベースを設計しただろうと想像します。 それから半世紀後に楽器の現場にいる我々はこの考え方を彼らが考える理想の形とし
てとらえ、その考えから発展したかたちで行動、設計をしております。 また今日のようなライブ会場でプレイヤーのパフォーマンスが十分に発揮できるように、
楽器本来の音が出せるように、またバンドとしてアンサンブル時にバランスが取れるよう
に、良い音、良いバランス、で観客にアピールできるよう気持ち良く演奏できるようできる には、との考えでサウンドスタビライザーを開発いたしました。 私は縁あってあのキングオブギター ノーキーエドワーズさんと技術的なお話しをする
機会が色々とありノーキーさんとこの話題で盛り上がったこともあります。 ある日ノーキーさんに60年から70年台の音についてのお話をさせて頂いたとき、
「今になって考えるとあの当時の音はあまり気に入ってはいなかった!
だから現在当時の曲を演奏するときは同じ音質ではなく最新の機器を使用して自分の
気に入った音を出しているんだ」とのことでした。 真剣な目で話されていたのが非常に印象的でした。
実際、これは現在ヒッチハイカーギターやヒッチハイカーアンプとして形となっています。
またHYPER CUBEさんと知りあう以前からザ・ベンチャーズさんにつきましては、
今はお亡くなりになりましたが大阪ベンチャーズのドラムの西山さんや横山さんを通じて
ベンチャーズの使用しているアンプ類の修理を行っておりました。
そうこうしているある日、西山さんにお願いいたしまして大阪の池田市でベンチャーズの
ライブでドラム以外に使用していただくように手配していただきました。 このライブでは、ベンチャ−ズのお三人に使用して演奏していただきました。
大変通りの良い音で気持ち良く演奏されていました。あの後といってもかなり時間が過ぎ
ていますけれど先日、ベンチャーズ関係のスタッフの方からお聴きしたんですが あるメンバーさんはラックの中に今も入れているとの嬉しい情報をいただきました。
西山さんはドラム以外にギターも演奏され、スタビライザーもお持ちでしたが、
特徴をいち早く感じ取らてのすばらしい提案でした。
従来よりプロミュージシャンや一般のミュージシャンに対し製作して好評をえております
スタビライザ-ですが、音楽には音質等の垣根はなく良い物は良いとう考えでおりました のでノーキーさんより「良い」というコメントを頂いたときは「やっぱり通じた」とあらてめて 感じました。 世の中のプロプレイヤーの皆様は、表にはなかなか出したがりませんが、このような物
を使用して自分なりの音を出しています。 やはり音はプレイヤーの商売道具ですからライバルには秘密にしている方が多いです
ね。 H/CUBEはドラム以外のメンバーは、全員サウンドスタビライザーを使用しております。
2004年頃のサウンドスタビライザーを使用していなかった以前の音に比べ、バンドとして
の出音が大変よくなりました。 これが現在のH/CUBEの音が大変よいとしての評価していただいているもののひとつの
要素になります。 次回の2007年2月4日(日)のHYPER CUBEライブ&セッションでは
スタビライザーを実際に使っているとき、使っていないときと音を切り替えで
説明させていただき音の変化を体感していただく予定でおりますので
次回もお楽しみに。どうもありがとうございました。
以上2006年12月3日(日) HYPER CUBEライブ&セッションより
2月25日現在村上さんが、多忙中につき原稿が、遅れておりますが
出来上がり次第掲載させていただきますのでご勘弁の程よろしくお願いいたします。
![]() |